札幌も随分と寒くなりました。
そろそろ冬タイヤの交換時期ですね。
最近打ち合わせ中のクライアントや
メールや電話でのお問い合わせの方々から
『素材』 って迷う
何がいいの??
というご質問がありましたので、
私なりの考えとしてお話しさせていただきます。
今日は外観の素材について・・・
一般的に北海道の住宅を例に挙げると
圧倒的に『サイディング』を外装材にした
住宅が多いです。
いわゆる〇〇調・・・というもの
『タイル調』、『レンガ調』、『木目調』、最近では
『コンクリート調』などもあるようですね。
要するに本物に似せて製作されたものです。
わたしはこの素材を見かけると街並みが単調に感じて
ちょっと残念な気分になります。
わたしたちに設計依頼されるクライアントさんは
最初から具体的に自分たちの好きなテイストや
イメージを持っていて
その価値観が共有できる方たちが最近は
多くなってきています。
最初からわたしたちと好みが合うケースです。
そしてみなさん揃って 『本物志向』 であります!!
『SHOWAの家』を例に挙げますと
こちらは今年の1月の写真です。
黒色をしている部分が『コールテン鋼』
↓
3か月後には『コールテン鋼』が
赤みを増しているのがわかると思います。
赤く錆びて素材自体の強度が増す性質があります。
↓
現在発売中の「Replan」の取材撮影時のものです。
上部の写真からさらに、4か月経過。
『コールテン鋼』がさらに赤みを増し、
1F部分の『レードシーダー材』が少し色が
抜けてきたのがわかると思います。
↓
最終的には『レッドシーダー材』が2F部分の
『ガルバリウム鋼板』のシルバー色に
近づいて『コールテン鋼』が1F部分の
『レッドシーダー材』と色が入れ替わる・・・
そんなねらいで素材選びをクライアントSさんと
行いました。
こちらは4年前に設計した住宅です。
ファサードの一部に
『レッドシーダー材』を採用しました。
↓
今年の夏にお邪魔させて頂くと・・・
↓
『レッドシーダー材』の色が
綺麗に抜けてシルバーグレー色に変化していました♪
新築時よりずっと表情がいい♪
外装材に使用している『ガルバリウム鋼板』は
白色で統一していますが・・・
実は斜めにテーパーのつけた部分のみ
シルバー色にしていました。
陰影がより深く見えるように、そして
『レッドシーダー材』の色がシルバーに
なった時に調和するように・・・
ねらいどおり♪
新築時よりずっと表情がいい♪
外装材に使用している『ガルバリウム鋼板』は
白色で統一していますが・・・
実は斜めにテーパーのつけた部分のみ
シルバー色にしていました。
陰影がより深く見えるように、そして
『レッドシーダー材』の色がシルバーに
なった時に調和するように・・・
ねらいどおり♪
このように本物の素材は年月とともに変化していきます。
『劣化』とかではなく
素材がどんどん落ち着いて
いい風合いになってくる。
そんな感じでしょうか。
しかし、一般的には『家は買うもの』なんだと
考えて一生懸命に
マイホームセンターの展示場や
建売住宅を見学される人たちも
多くいらっしゃいます。
そのまま買う人が大半だと思いますし、
否定するつもりもありません。
でもそこで 『何かピンとこない??』
『家は買うもの』ではなくて
『もしかしたら誰かをパートナーにして
一緒に
一緒に
創り上げていくものなの??』
と
思った方は
どうぞアトリエ系設計事務所の門を
叩いてみてください!!
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