2015年9月27日日曜日

ローコスト住宅とは・・・

最近「ローコスト住宅の設計は可能でしょうか?」という
お問い合わせが増えています。
 
今一度わたしが思う「ローコスト住宅」について
お話ししたいと思います。
 
「ローコスト住宅」をインターネットで検索すると
価格が1,000万円台で
部材や設備の一括購入でプランやデザインを
限定した「規格型住宅」にすることという内容が
一例として記載されていました・・・
 
きっとすべて既製品の安いものを使用して
提案する住宅のことを言っているのでしょう??
間違いではないと思いますが・・・
 
はたしてそうでしょうか???

 
5年ほど前に設計させていただいた
住宅をご紹介します。
 
床材も幅広W150のナラ無垢材を使用しました。
造作サッシに木製窓も使用しています。
既製品の樹脂サッシから比べたら高価なものです。
隣の家の桜の木を借景にしてリビングからは川も望めます。
リビングから玄関土間空間を望む。
玄関土間もリビングの一部として見せる工夫で
小さいながらも広がりを確保しました。
玄関ドアも製作した親子ドアです。
将来大型バイクが搬入できる幅を確保した玄関ドアです。
暖房パネルもPS製(黒焼き付け塗装)を使用しています。
下駄箱は床の構造下地材の余りで製作しています。
壁のルーバー材もホームセンターでも購入できる
安価な材料を使用しています。

階段はシンプルな鉄骨階段 としました。
手摺も材料費をかけないようシンプルな
仕上げとしました。

階段踊り場にはかわいらしい人形が
造作サッシから山々を眺めています。
壁もクロスを使用せず塗装で仕上げているのが
わかるかと思います。
費用をかけるところとかけないところの
メリハリをきかせています。

浴室も既製品のユニットバスではなく
シンプルに造作しています。
正面の小さなスクエア窓は換気の役目と
隣家の桜の木が浴槽に入りながら眺められるように
計画しました。

トイレはタンクレストイレとして限られたスペースを
有効的に利用しています。
洗面台はオーナーさんの指定されたものを採用しました。
オーナーさんお気に入りの某有名芸能人宅にあるものと
同じタイプのものです。
壁・天井も塗装で仕上げでています。
床は墨入りモルタル仕上げ床暖房仕様です。


必要最小限の広さで天井も低く抑えた寝室。
正面の細い造作サッシから山々が望めます。
階段の踏板材に使用した材料の余りで小さな机を
大工さんに製作していただきました。
天井もコストダウンを図り仕上げなしの構造材表しにしています。
 
 こちらのオーナーさんとはいまだに親しく
お付き合いさせていただいており、
独立後に開催していますオープンハウスにも
遠方にもかかわらずお越しいただいたり、
時にはお酒を飲んだりと友人のような
お付き合いをしています。
 
当時の打ち合わせを思い出すと
建築が大好きなオーナーさんで、
色々なものにとてもこだわりが強く、
ちいさな箱の中に思いを
たくさん沢山凝縮したものでした。
 
完成まで2年ほど打ち合わせを重ねて
ちいさな住宅を創りあげました。
思い出深い一作品です。
 
わたしたちは、お金をかけるところとかけないところ、
メリハリをもった住宅を設計したいと考えています。
 
「ローコスト住宅」イコールすべて安価なもので
提案するのはいかがなものでしょうか??
 
当然クライアントさんのご協力も必須です!!
 
今回お問い合わせいただいています
クライアントの皆さんはそのへんを
ご理解いただいている方々だと思います。
 
住宅は完成した時が終わりではないと思います。
住み始めてから色々手を加えていくことが必要です。
どこまで出来るかわかりませんが
わたしの思う「ローコスト住宅」に
可能な限り挑戦していきたいと考えています!!
 
 
 
 
 
 
 
 

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